2010年5月23日日曜日

いい顔のおっちゃん

自慢じゃねえが,面の皮は厚いぜ!俺はラムシューって者だ。ダチを返してもらおうか・・・

そんなセリフを言って欲しい,この写真。ジョニートー監督の映画を観て気になってたアクター。その名はラムシュー。デパ地下で人気のスイーツのような甘美な響きに騙されて,一口かじると・・・「わ〜〜〜油マシマシ豚骨ラーメンだ〜」。
けっしてイケメンとは形容されにくいふてぶてしい顔、でも存在感でかいです。二枚目じゃなくて銀幕上これだけ絵になる人って不思議だよな〜。観た映画はヤクザ役だったけど,強がるわけでなく しゃあしゃあとひょうひょうとそこに存在してるわけ。かっちょいいんだな。色気が在るというか。もとは映画の裏方さんだったらしい。カメラが回りだして自分の汁を出せる人って,結局 己を分かってる人だよね。すなわち魅力無限大。 そういえば,何年か前に観たアルゼンチン映画「ボンボン」の主演のおじさんフアンビジュガスさん。めちゃくちゃ良かった。職業俳優じゃなく素人らしいけど,ミラクルな人がいるもんだと思った。例えば子供を使うなら「あーお母さんいなくなっちゃたよ」とかいって本物の感情とか引き出せるけど,いい歳したおじさんが全編 素直に役のシチュエーションにいるって奇跡でしょう。あるシーンでは,おじさんの心情が俺のものになって,胸をかきむしられるように切ない思いをする。そういう生きた感情をフィルムの中に焼き付けられると,時代が変わろうと古びないよね。ベテラン俳優がいい演技をするとは限らない。フアンさんを観てから,それ以上に響く演技に正直巡り会ってないかもな〜。ま、演技の好みも相性だからね。

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