2010年7月24日土曜日

なるほど

「毛皮のエロス」、「チャーリー」、「マストロヤンニ甘い追憶」観ました。
チャップリン,なかなかの男ですね。庶民のためにと映画を創りながらも、自分は地位も名声も手に入れている。葛藤しますね。でも反骨精神ありましたね〜、機械文明に疑問投げましたね〜、ナチの握手断り 次回作のアイディア思い浮かびましたね〜しかしお兄ちゃんに止められます「その題材だけはやめろ!お客さんは喜劇を観たいんだ!そんな映画撮って誰が観る?」、「俺は観る!」チャップリン役のロバートダウニーjrがこの時素晴らしい演技で魅せました。(これこそがこの映画の核じゃないかな)、そして「独裁者」撮りました。激しい訴えを喜劇で伝えましたね〜、たくさん若い娘 育てながら興奮してましたね〜。FBIにずっとマークされてました。やっぱりアーティストは自分が生かされてる時代,世相から何かを貰い爆発するんですね。だから敏感で繊細でいたいですよね。故郷ロンドンに居場所をなくし、一時代を築いたアメリカを追放され「俺は何なんだと?」。スイスで没。稀有な男。

マストロヤンニ,正直 今までは、あまりピンと来なかった、勿論出演作は沢山観てるけど・・
この映画はマストロヤンニ没後十年につくられた本人の映像やインタビュー、娘さん達や監督や交流のあった人たちのインタビューでつずられたマストロヤンニ讃歌。でして、俺も改めて ぬらり〜と見えていたマストロヤンニの魅力に触れた気がした。陽気で、不精で、怠け者 が表の顔で、実は繊細で感じやすく、陰で努力してて、上下関係が嫌いで風刺精神があって、 と(皆にバレてるけど、そこもカワイイ)。そんな素顔も垣間みれて。謙虚で、ちょっと田舎モンぽくて。なんか品があるな〜、エレガントだな〜と。確かに演技の質感は奔放な感じで、厳密にシチュエーションを刻んでるというよりか、全く おおらかに見えて・・・それは、フェリーニ作品かな。「物質じゃなくて心が満たされたい」「例えば職人さんはしっかりした仕事として認められるが、俳優はそれよりは軽く見られる」大スターであっても不安で、自信なさげで、それを埋めるためにも心を満たすためにも映画が必要だったンだな。あ!スゴい電話魔だったらしい、「カット!」のたびに電話をかけに行ってたらしい。変な人で好感持てる。あの軽妙洒脱さは、やっぱり良いかもな。確かに「異邦人」のムルソー役も分かる。

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