2010年4月23日金曜日

映画 NINE

観ました。撮影開始を数日後に控え,時間は迫ってくるのに 出だしの一行もアイディアも浮かばずに,消耗しきって冷や汗タラタラの映画監督。皆の期待を背負ってるのに もう 出来る気がしない。過激な愛人にペネロペクルス。監督を支える夫人にマリオンコティヤール。 ああ〜頑張れグイド〜。
全てを失い、マスコミからも身を隠して生きて行こうとするグイドだったが。ラスト本当に嬉しかったな〜。
著名とはいえ子供なおじさんが,母なるイタリアに抱かれ,再生する。
女性はどう観るかな?やっぱ母なる気持ちで観ないとつまんないかも。ただキャストは見応えありです。グイドはダニエルデイルイス。締め切り間近で何もアイディアがこないって誰にでも経験あるよね。どんな著名な人で,凄い業績があっても 自分と同じただの人間だから。白紙から始めるスタートは一緒。天才さんだからで片付けるのは差別。
マリオンコティヤールは素晴らしい女優で女性です。何がいいかって,モーメントを捉える能力に長けてる。自分に起きている事を瞬間瞬間に捉える事により役と自分が一体になり,台詞も生っぽくなる。自分の今を受け入れられると,積み重ねたリハーサルが最良のかたちで出てくる。観てる人には お芝居をしてる俳優ではなく,生きている人間に見える。ただそこにはモーメントを捉え受け入れ,なおかつ身を委ねる柔軟性,素直さが必要。自分の演技プランをごり押しで進めるだけの芝居は引いてしまう。その日その時間の自分なくして役は成り立たないから。話が長くなったけどマリオンが銀幕上可愛い女性なのは,普段も可愛い女性だから。奥ゆかしくて知的,普段着のセンスも超洒落てた。
間違いなくマリオンは現存で特別な女優です。あれこのフレーズ? フランスにマリオン。
スペインにペネロペ。アメリカにはマリサかな。
日本には ウ〜ン誰だろう?

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